白内障について

水晶体とは

目はよくカメラにたとえられますがレンズにあたるのが水晶体で、フイルムにあたるものが網膜です。人間の水晶体は大きさ約9mm、厚みは3~4mmです。若い水晶体は弾力性に富み厚くなったり薄くなったりすることによって、遠くも近くもピントを合わすことができます(調節力)。その調節力が徐々に低下してくるのが老眼で遠方がもともとよく見える方は近くが見にくくなってきます。40~50歳頃から老眼鏡が必要になります。近視の方でも同じように起きておりピントの合う範囲が狭くなってきます。

白内障とは

水晶体がなんらかの原因で濁ってくるのが白内障です。カメラのレンズが曇ってきた状態と考えてもらえば良いと思います。白内障が出てくるとかすみ目、視力低下、ものが2重3重に見える、光がまぶしい(特に夜間の対向車の光)、だんだん近くが見やすくなってきた、など症状が出てきます。白内障の原因の多くは年齢によるもの(加齢性白内障)ですが、外傷後に早く出てくる場合(外傷性白内障)、全身的な病気によって起きてくる場合(糖尿病性白内障・アトピー性白内障・代謝異常にともなう白内障など)目の病気に伴う白内障(ぶどう膜炎に伴う併発白内障、網膜色素変性症に伴う白内障)お薬などに伴う白内障(ステロイド白内障、放射線白内障、紫外線白内障)、先天性白内障などがあります。

緑内障について

緑内障とは

何らかの原因で眼圧が高くなり神経が冒されて萎縮し、視野が損なわれ視力が低下する病気。原因は眼圧が何らかの理由で高くなるため。自覚症状が少ないが放置しておくと失明の可能性が高い。

眼圧とは

眼の中では房水という液体が流れております。その房水の産生と排出のバランスによって眼の硬さがある程度の圧力で保たれております。この眼の硬さを眼圧と言います。健康正常人の眼圧は10~21mmHgと言われていますが、正常値であっても緑内障をおこす方もたくさんいらっしゃいます。

網膜硝子体疾患について

網膜硝子体疾患について

目の中には網膜という光を信号に換えて脳へ情報を送る大切な神経の膜があります。 この網膜は硝子体というゼリー状の線維に接しています。 硝子体というゼリーは年齢の変化とともに徐々に収縮・変性していきます。 ゴミや虫が飛んだように見えるいわゆる飛蚊症(ひぶんしょう)はこの硝子体が変性した影が見える状態です。